図書館にはどんな種類があるか解説します

図書館の種類 図書館あるある
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図書館と一口に言っても、さまざまなものがあります。一般に想像しやすいのは、小学校や中学校にあった「学校図書館」や、自分が住んでいる地域にある「公共図書館」でしょうか。日本図書館協会のサイトにある「図書館について」には、図書館の種類について次のように説明しています。

図書館は、利用者の種別によって、国立図書館(national library)、公共図書館(public library)、大学図書館(academic library)、学校図書館(school library media center)、専門図書館(special library)、その他の施設に設置される図書館に分けられます。

出典:図書館について|日本図書館協会

国立図書館

日本では、国立国会図書館がこれにあたります。単なる「国立図書館」ではなく、「国立国会図書館」(以下、「国会図書館」)です。まず第一の役割は、「議員の調査研究に資する」(国会法 第130条)ことだということです。さらに、国立国会図書館法で次のように定められています。

図書及びその他の図書館資料を蒐集し、国会議員の職務の遂行に資するとともに、行政及び司法の各部門に対し、更に日本国民に対し、この法律に規定する図書館奉仕を提供することを目的とする。(国立国会図書館法 第2条)

日本国民が最後に来ていますが、もちろん一般の国民でも利用できます。というか、国内のあらゆる出版物を持っているのはこの国会図書館だけですので、どこの図書館でも持っていない資料は、最終的にここから借りることになります。

国会図書館は、東京にある「本館」「新館」「国際子ども図書館」と、京都にある「関西館」だけなので、近くに住んでいなければ利用しにくいでしょう。しかし、公共図書館であれば、国会図書館から資料を取り寄せることができます。必要があれば、どしどし利用してください。ただし、国会図書館から取り寄せた資料は貸出できません。館内で読むだけですので、ご注意ください。

国立国会図書館(公式サイト)

公共図書館

都道府県立や区市町村立の「公立図書館」と、自治体以外の機関が設置する「私立図書館」があります。もっともなじみのあるのが公立図書館でしょう。このブログをお読みの方も、お住いの近くに必ずあると思います。私が勤めているのも、公立図書館です。

大学図書館

そのものずばり大学にある図書館です。原則として大学の教員や学生しか利用できませんが、特別な研究目的がある場合に申請して利用できたり、地域の住民に積極的に開放したりしている大学図書館もあります。私も出身大学の利用証をもっていますが、あまり利用していません。

学校図書館

小学校や中学校などの学校に必ず設置しなければならない図書館です。学校図書館法によって、そう決められているとのことです。

専門図書館

上にあげた4種類の図書館ほどなじみはないのではないでしょうか。官公庁や研究機関などが設置する図書館で、特定の分野の資料を集めているため専門図書館です。

その他の施設に設置される図書館

大きな病院には図書館が設置されていることがあります。また、矯正施設の図書館などもこれに含まれます。