※タイトルを「です」から「でした」に変えたほうがよい状況になりました。入口の消毒薬はそのままですが、ウィルス対策の名残はその程度になりました。記事の削除も考えましたが、過去の記録としてお読みください。
2019年暮れに始まった新型コロナウィルス感染症(COVID-19)により、2年以上世界中で混乱が続いています。もちろん、私が勤める図書館も例外ではありません。臨時休館、開館時間短縮、予約の受け取りと返却のみ、などなど、コロコロと対応が変わり、そのたびに振り回されています。程度の差こそあれ、国内外すべての図書館が同じ状況でしょう。
「臨時休館」のときは、シフトで出勤予定の司書の半分程度が出勤に及ばず、ということになりました。といっても、ただ休みです、にはなりません。レポートを提出することという指示があり、自宅での慣れない作業で通常の出勤の方が楽だという状況でした。
「開館時間短縮」のときは、遅番がなくなり、その間だけ、全員早番になりました。
「予約の受け取りと返却のみ」のときは、書棚と閲覧スペースにロープを張って立入禁止としました。
以上のことは、決まってしまえばそのとおりに実施するだけですが、厄介なのは、利用者への対応です。当然、不便になりますので、苦情をいわれます。ほとんどの方は、コロナが原因であることはおわかりですので苦情にはつながりませんが、そうは思わない方もいらっしゃいます。
「予約の受け取りと返却のみ」対応のときは、閲覧スペースの椅子を机の上にあげたり、ロープで縛ったりして座れないようにしていました。ところが、椅子を降ろして座る方、ロープの上から座る方など、そうまでして図書館に居たいと思ってくださるのはありがたいのですが、滞在すると感染リスクが高くなります。そのため、すみやかに出入りをしていただきたいということで、「予約の受け取りと返却のみ」になっています。図書館側もやりたくてやっているわけではありません。「座席は利用できません」とあちこちに張り紙したうえで椅子を上にあげているのに、勝手に降ろして座って本を読む神経は理解できません。
例えば、この原稿を書いている時点(2022年6月)で、国立国会図書館は「東京本館における抽選予約制による入館制限」を行っています。
国立国会図書館(公式サイト)
また、東京都立図書館(中央、多摩)では「事前予約制(一部、予約なしの当日利用も可能)」になっています。
東京都立図書館(公式サイト)
最近では、換気の徹底や滞在時間を短くするようにお願いするなど、対応がソフトなものに変わってきてはいます。しかし、まだ感染は治まっていません。これからもしばらくは混乱が続きそうです。