図書館で働くには

図書館で働くには 司書資格
この記事は約3分で読めます。

当たり前のことですが、図書館で働くためには、まずどこかの図書館に職員として採用されなければなりません。私が司書講習で出会った人の中に自分で図書館を開きたいという方がいましたが、さすがに例外でしょう。そば打ちを覚えてそば屋を開店する、という夢とはかなり規模が違いますが、頑張っていただきたいと思います。

一般的に、図書館の求人を探す方法には、次のようなものがあります。

  • 日本図書館協会のサイトで探す
  • 自治体の広報誌で探す
  • 目当ての図書館のサイトで探す
  • ハローワークで探す
  • 求人サイトで探す

日本図書館協会のサイトで探す

日本図書館協会(JLA)という公益社団法人があります。サイトの説明によると、

1892(明治25)年3月、25名の図書館人によって結成されました。アメリカ、イギリスに次いで世界で3番目に設立された歴史ある団体です。以来120年以上にわたり、日本の図書館を代表する総合的な全国組織として、図書館の成長・発展に寄与する活動を展開しています。

出典:日本図書館協会について

とのことです。これほど歴史のある団体だとは知りませんでした。
この日本図書館協会のサイトに「図書館職員求人情報」というページがあり、現在募集されている全国の図書館の求人情報が掲載されています。私もこのサイトで情報を見つけて応募し、採用されました。いわゆる公共図書館だけでなく、大学図書館や学校図書館、専門図書館の求人情報も掲載されています。

図書館職員求人情報

掲載条件は次のとおりです。

掲載条件
(1)応募資格に「司書(補)有資格者(取得見込を含む)」があること。
(2)正規職員の募集が原則です。非正規職員の場合、雇用期間が長期(1年以上)、かつ、雇用時間が週30時間以上であれば、掲載いたします。

出典:協会ホームページ「図書館職員求人情報」への情報掲載について

司書または司書補資格があり、かつ長期の雇用が条件となっています。資格を持っていれば、まずこのサイトで探してみてください。もし、資格をお持ちでなければ、資格を取りましょう。資格の取り方については、本サイトで説明しています。

図書館司書になるには
司書資格の取り方を「いま高校生なら」「いま大学生なら」「いま社会人なら」の3つの場合で説明します。
司書補になるには
司書補資格の取り方を説明します。

自治体の広報誌で探す

自治体の広報誌とは、市報や区報などのことです。お住いの自治体の広報誌は、新聞の折り込み広告として届けられたり、役所に置いてあったりします。駅やスーパーなど、人が集まる場所に置いてあることもあります。

自治体の図書館で求人がある場合は、広報誌に掲載されます。私が図書館で働こうと思ったきっかけも地元の広報誌でした。広報誌に求人情報があり、定年後、図書館で働くという道もあるということに気が付きました。もっとも、記事を見た時点では資格を持っていませんでしたので応募できませんでしたが、その後、司書資格を取り、翌年、その図書館の求人に応募しました。結果は不採用でしたが、広報誌で記事を見ていなければ図書館で働こうと思ったかどうかはわかりません。

もちろん、地元の自治体の図書館に就職したい場合はそれだけでいいでしょうが、求職先を1か所に絞るのは無茶です。広報誌は誰でも手に入りますので、通える範囲の自治体の広報誌を片っ端から集めて回るという手もありますが、それでは手間がかかりすぎます。しかし、最近では広報誌をサイトに掲載する自治体も増えてきましたので、自治体の数を絞り、インターネットで広報誌を確認するという方法であれば現実的だと思います。

目当ての図書館のサイトで探す

就職したい図書館がある程度決まっている場合は、そこのサイトで探す方法もあります。求人がある場合は、その図書館のサイトにも掲載されます。

ハローワークで探す

求職活動の定番です。私の同僚にも、ハローワーク(公共職業安定所)経由で就職した人がいます。

求人サイトで探す

こちらも求職活動の定番です。特に司書や司書補資格がない方はこの方法が無難です。求人サイトで検索すれば、大量の求人情報が見つかります。