私は大学生のときに司書資格を取っていなかったので、定年退職後、大学の司書講習に通って司書資格を取りました。7月中旬から9月中旬までの約2か月間、月曜日から土曜日までの週6日間、朝9時から夜6時まで通いました。コロナ禍になる前でしたので、リモートはなく、すべて対面でした。
講習生はこんな人たちです
講習生は、20代、30代の女性が中心でしたが、男性もそれなりにいました。また、私のような定年退職後の男性も何人かいました。その中の1人とは、気が合い、いまも付き合いがあります。彼も前職は図書館とは無関係の会社員でしたが、現在は司書として勤務しています。コロナ前はよく2人で飲みに行っていましたが、コロナ禍のせいで最近は会えていません。
短期集中で毎日長時間いるので、けっこう他の講習生とは仲良くなりました。
講習生は、やはり図書館勤務者が多く、司書資格なしで勤務しているが、この機会に司書資格を取りたいという方が多くいました。
次に多かったのは大学生です。自分が通う大学では司書資格が取れないので来たという方がいました。夏休みの間に取ってしまえるので便利です。
私が聞いた範囲の話ですが、みなさん自腹でした。大学生は当然ですが、社会人でも勤務先の図書館をいったん退職して講習に通っていた方ばかりでした。元の勤務先に戻れるだろうという方もいましたが、別の勤務先を探すことになるという方がほとんどでした。
私の予想では、いまの勤務先から休暇をもらって講習に通い、司書資格を取ったら復帰し、当然、講習費用も勤務先持ちと思っていましたが、そんな恵まれた方はひとりもいませんでした。私は会社員時代に大学院に通ったことがあるのですが、費用は会社持ちでした。30年ほど昔の話になりますので、時代が変わったということでしょうか。
講習はこんな感じです
講習は科目ごとに続けて3日程度あり、最後に試験があります。1科目でも落とすと資格が取れません。欠席も原則として認められません。講習の内容自体はあまり難しいとは思いませんでしたが、休めないというのはそれなりのプレッシャーです。資格が取れなかった方もそれなりに(何人いたかはわかりませんが)いたようです。具体的に、あの人とあの人は落ちたようだという話はあとから耳に入ってきました。
1科目でも落とすとすべてパーということはなく、落とした科目だけどこかで取り直せば大丈夫です。しかし、司書講習は年1回しかありません。来年度あらためて司書講習を受けるか、通信教育でカバーするかしなければなりませんので、かなり面倒なことになります。
講習はここでやっています
2024年度に司書講習が開催される大学は、次の6校です。受講料や具体的な受講科目、スケジュールについては、各大学のサイトをご覧ください。
具体的な日程等については、「図書館司書になるには」で説明しています。
以上は、司書講習についてです。司書補講習の日程等については、「司書補になるには」で説明しています。